Simplify3D、多分割面、複数パーツ、重複
Simplify3Dを使う時、
3DモデルにOpenSubdivなどを使っていてとても面数が多く、
その上、複数パーツを結合せず重ねてあるだけの3Dモデルを
3Dプリンターで出力する場合。
- 「メッシュ」→「繋がった面を分離」 してからスライスする。
のは基本ですが、
面数が多い場合はこれだけだと「応答していません」と出て、いつまで経っても応答しない状態になってしまうことが多かったので、どうしたらいいのか自分で色々やって確認してみた所、
- 「修理」→「重複した三角メッシュを削除」 してから「繋がった面を分離」 するとよい
ということがわかりました。
注意点
- 「孤立した三角メッシュを削除」すると、モデルに穴が開くことがある。
ので注意が必要です。
- 「重複した三角メッシュを削除」だけでもモデルに穴が開くことがあるので注意が必要です。
この場合、「高度な設定」の、「スライスの動作」、「単一のソリッドモデルにすべてのアウトラインを融合する」に、チェックを入れてスライスすると解決できる場合があります。
が、カップや容器のような形状などの場合は、穴が完全にふさがってしまうことがあるので、プレビューの確認が必要です。
追記:
どうしても穴がふさがらない場合
2つの方法があります。
- 3Dデータを重複しないように修正する。
- UltimakerCuraでスライスする。
1番目の方法は確実です。3Dデータを販売したり、配布したりした場合に、他人が3Dプリントしても問題が起こりません。
最良の方法だと言えます。
が、時間と手間がすごく掛かります。
2番目の方法は簡単で早いです。
すぐできます。
UltimakerCuraは無料で使用できます。
私も「3Dデータを配布しない場合」や、「すぐに3Dプリントしたい場合」は、UltimakerCuraでスライスしています。
ただしこの方法は1つだけ欠点があります。
UltimakerCuraはそのPCの未使用のUSBポートをすべて独占してしまうので、3Dプリンターを複数台持っていたり、他のUSB機器を使用する場合は、
「UltimakerCuraから直接3Dプリントせず」
「Gコードを書き出し、ファイルに保存して、Simplify3Dや、Repetier-Hostなどを使って3Dプリンターに送る」か、
「SDカードやmicroSDカードに入れて3Dプリンターに挿入して直接出力する」か
した方がいいです。
UltimakerCuraの設定
「メッシュ修正」→「重複量」にチェックを入れること。
【重複量】
メッシュ内の重なり合うボリュームから生じる内部ジオメトリを無視し、ボリュームを1つとして印刷します。これにより、意図しない内部空洞が消えることがあります。
それ以外の「重複メッシュの削除」、「代替メッシュの削除」、「空の最初のメッシュの削除」は、スライスのプレビューを見てお好みで。
【重複メッシュの削除】
複数のメッシュが重なっている領域を削除します。これは、結合された2つのマテリアルのオブジェクトが互いに重なっている場合に使用されます。
【代替メッシュの削除】
交差するメッシュがどのレイヤーに属しているかを切り替えることで、オーバーラップしているメッシュを絡み合うようにします。この設定をオフにすると、一方のメッシュはオーバーラップ内のすべてのボリュームを取得し、他方のメッシュは他から削除されます。
【空の最初のメッシュの削除】
最初に印刷したレイヤーの下に空のレイヤーがある場合は取り除きます。この設定を無効にすると、スライストレランスが「排他」または「中間」に設定されている場合に最初のレイヤーが空になる原因になります。
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