可変三端子レギュレータのR2の算出式
可変三端子というくらいなので、本来R2にはVR(可変抵抗・ボリューム)を入れる。という使い方が王道なのでしょう。
が、一般的な三端子レギュレータにない出力電圧が欲しい場合もあるので、そういう時に簡単にR2の抵抗の値を求められるように、(自分のために)ここに自動算出式を置いておきます。
何か間違っていたら、ご指摘頂けるとありがたいと思います。
可変三端子レギュレータの計算
Vo = 1.25 × (1+360÷120) + 360×0.0005
= 5.0V + 0.0018V
≒ 5.0V
必要な出力が決まっている場合。
R2の値を算出する式。
しかし微小なので [ - R2*0.0005] を省略する。
R2 = (Vout÷1.25-1) × R1
R2 = (5÷1.25-1) × 120
≒ 360Ω
あの定電流回路のR2の求め方
R2(Ω)=0.65÷I(A)
<回路図>

<実体配線図>ブレッドボード

出力させたい電流値が自分の中ですでに決定済みの場合はR2の抵抗値を求める。
その場合の式はこう。
R2(Ω)=0.65÷I(A)
例えば、20mAの場合なら。
R2(Ω)=0.65÷0.02(A) となる。 [20mA=0.02A]
※必要な電流値を入力すると、即時に自動で必要な抵抗値が表示されます。
定電流回路を使わず抵抗だけを使う場合
抵抗値[Ω] = (電源電圧[V] - 順方向電圧[V] ) ÷ 順方向電流[A]
例1:(5V-3.2V)÷20mA=90Ω
例2:(5V-3.3V)÷50mA=34Ω
※必要な数値を入力すると、即時に自動で必要な抵抗値が表示されます。
【重要】安全のために、「抵抗が消費する電力」を計算する。
抵抗が消費する電力(W) = IF(A) × IF(A) × 抵抗値(Ω)
例1 : 20mA×20mA×90Ω=0.036W
例2 : 500mA×500mA×20Ω=5W
例1の場合、1/4Wの抵抗でも問題ないことがわかる。
例2の場合、抵抗で電流制限するべきではないんじゃないか?ということがわかる。
【代替抵抗と電流値の計算】
手持ちにぴったり当てはまる抵抗がない場合
- 少し大きめの抵抗を使う。
- 2本以上の抵抗を使って、合成抵抗で作る。
合成抵抗の計算方法は今は解説しません。検索したらすぐに出てくるので調べてみて下さい。
例1:(電源3V-順方向電圧1.6V)÷順方向電流50mA=28Ω
50mA流したいので、28Ωの抵抗が必要だが、33Ωしか手持ちがない場合。
「42mAなら、とりあえずテストするだけならこれでもいいかな」と、わかる。
CDSとトランジスタを使う時に計算する
CDSと抵抗を使って分圧抵抗にし、そこからトランジスタをスイッチとして使う回路の場合。
CDSは暗くなると抵抗が増え、明るくなると減ります。

トランジスタは0.65VでONになるということなので。

トランジスタへ行く電圧[V]
= CDS[Ω] ÷ ( R1[Ω] + CDS[Ω] ) ×電源電圧[V]
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