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2014.12.10 [水]

鼻毛出てる

Cry20141210psd02.jpg


最大の武器だった

 ほんのちょっと前までは「マスコミに公表するぞ」というのが場合によっては最終手段で、最大の武器だった。
 が、今やそれが「いきなり、素人の手で、直接、全世界に発信される」事態になっている。
 しかも何ら、その間にステップもクッションもない。


 カップ麺食べようとしたら、
 ほらこれ見て、
 こんなことになってたんだよ!
 びっくりだよ!
 (画像付き)


 これが個人の小学校高学年や中高生以上のスマホやPCを持っている誰でもが簡単に、直接、全世界に発信してしまえるようになった。

 対企業であれ、対個人商売であれ、「こんな不具合がありました」と電話などで連絡をとって個人的に対処してもらうのが常識なのだが、それをせず、いきなり画像付きで全世界に公表してしまえる環境が手近にある。

 製品を100%永遠に全く不具合無く作り続けるというのは不可能だし、ある程度控えめに物事を考慮できる人物であればやらない行為ではあるのだが、実際の話そういった教育をまだ(ほぼ)されていないのだから、ネット上でインパクトのある話題を公表したいという衝動も理解できる。

 逆の立場になって考えてみて欲しい。
 製品を一生懸命作っている。
 とても苦労して、ライバル企業とも接戦の競争をし、つらい思いをして、ギリギリの利益を出している。
 製品を買って頂いて、何とか自分達の暮らしを守っている。
 そこでいきなり面白おかしく「虫入っとったwww」と画像付きでいきなり全世界に発信されたらどうなるか。

 もちろんその後の対応に企業側がウソやごまかしをしてはダメだ。
 企業側は言葉だけでごまかしてはダメだ。

 しかしながら個人が果たしてそういった事案を相手企業に伝えて何一つ交渉することもせず、いきなりネット上に画像付きで公表することを良しとしてしまってもいいことだろうか。
 私ははなはだ疑問である。


どこも丁寧な対応だった

 購入した商品に不具合があって、自分で企業に苦情を言って商品を交換してもらったり、無償修理してもらったりしたことが、実際に私も何回か経験がある。
 こちらが恐縮してしまうほどに、どこも丁寧な対応だった。
 もちろんある程度購入する商品は信頼できるメーカーの物しか買わないようにしているから、不具合があってもそのメーカーの対応はしっかり丁寧だった、ということもあると思う。

 が、
よく考えてみて欲しい。

 ちゃんとした対応をしてくれる企業であっても不具合のある商品を出荷してしまうことはある。
 当たり前のことなんだけれども、だからこそ、こちらもしっかりと「こういう不具合がありましたよ」と、それを直接その企業に、個人的に伝えることが重要だということを。

 「何が原因で、どういう結果が出ているのか」ということを伝えることは、対企業であれ、個人であれ、家族であれ、友人であれ、とても大切なことだということをわかって欲しいのです。


いきなり大声で

 「鼻毛出てるぅー!!!」

 と大きな声で周りの人に聞こえるように言うべきか、

 「お前、気付いてないかもしれんけど、鼻毛出てるで。洗面所で見てきてみ。」

 とコソコソっと教えるか。

 この違いは大きいでしょ?

 という話ですよ。


これをどう解決するのだろうか

 まるか食品ペヤングに加え、日清食品までもが虫混入で自主回収騒ぎになっている。
 これ、どうやって解決するのだろう。
 虫なんてどこからでも侵入するだろう。
 物や人の出入りが出来るということは、それよりも小さな虫が工場内に侵入することは当たり前だ、と言ってもいいと思う。

 これをどうやって防ぐのか。

 この方法にとても興味がある。

 一昔前なら世間が騒ぐのが落ち着くまでおとなしくしてるだけで、根本的な解決策を講じないなんてことが当たり前だったように思うが、このご時世そんな昔のやり方で済むはずが無いと思う。
 だからこそ、今回のこの問題の解決方法、どう解決するのかとても興味がある。

 薬品?
 そんなの一時的にしか効果が無いし、継続的に使用するとしたら虫の方に耐性が出来る可能性もあるし、そもそも食品関連に使用できるような虫を侵入させない安全な薬品なんてあるのだろうか。

 毒物や金属片が混入していたのなら全品回収すべきだとは思うが、今回のような虫の混入は今までも、今でもあるだろう。
 食品製造業は今回の件で頭が痛いのではないだろうか。

 虫を製造ライン、ひいては出荷製品内に100%完全に侵入させないようにしようとしたら、その対策コストはどれほどになるのだろうか。
 想像も出来ない。


ウソやごまかしはダメだ

 もう一度言っておくが、「ウソや言葉でのごまかし」対応をするような企業はダメだ。
 圧力を掛けるようなやり方をするところはダメだ。
 それが例え担当の一存でやったとしても、だ。

 そんな企業に対して怒りを覚えるのは当然である、と私も思う。

 担当者によっては、その企業の理念に関係なくバカな対応をしてしまう者も居るだろう。
 だが、そんな性格の者を事故対応の担当受付にしてしまっていることは、すでにその企業の責任ということになる。

 それとは別の話として、企業のミスを一個人が相手企業と何の交渉もせずいきなり公表するのはやるべきではない、というのが私個人の見解である。



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