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2016.09.01 [木]

安全なデータ管理、バックアップ方法、シンプルな説明

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特に最近、私が目にするのは、

「PCを使って制作されていて、とても良い作品をたくさん作られているけれど、作成後のデータの管理や安全性が確保されていない」

という状況の方たち。



PCが壊れると、制作された過去データも全て消えてなくなってしまうという。


そういう方たちは、

「どうすればいいのかわからない」

というのが大半のようです。

そういうものだ、とあきらめてしまっている方も居られました。



PCは買えますが、自分が作ったデータは買えません。



PC関連が不得意であっても、ご自分でできるであろう手段2パターンを、シンプルに 「必要な物 & 全体の流れ」 を紹介しています。

もう少し詳しい方法は後日。



2ドライブ、ミラーリングバックアップが重要

2ドライブにそれぞれ同じデータを保存することが重要なのです。

PCもHDDもいつか必ず壊れます。その時、データを失わないために、2ドライブにまったく同じデータを保存しておくことが重要なのです。


ミラーリングバックアップ(別名:RAID1)といいます。


1台のHDDが壊れても、壊れた方を抜いて、新しく買ったHDDを差し込んでまた同じように2ドライブで同じデータを保存することで、自作データの消失を防ぎます。

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PC側からは1台のドライブとして認識されます。



2万円コース(安い) 自分で作る

現時点(2016年9月)で2万円以内で可能です。


  1. 2TBのHDD(内蔵用3.5インチ)の同じ物を2個買う。

    東芝製、WD Digital製、がオススメです。

  2. 2ベイ用HDDケースを買う。

    RATOC製、ロジテック製、が人気です。

  3. 組み立てる。
  4. バックアップ専用ソフト(2ドライブにまったく同じようにデータを保存する、ミラーリングバックアップ:RAID1)を設定する。

    ※ソフトで設定せず、HDDケース側のスイッチで設定するタイプもあります。

  5. 設定に問題がないかテストする。

    間違えた設定のまま本稼働してしまうと全データが消えてしまうことがありますので、本稼働の前にテストすることは重要です。

  6. 本稼働させる。

3万円コース(高い) 設定するだけ

  1. 2ベイ(HDD2台入り:2TB+2TB)容量4TBのNASを買う。

    アイ・オー・データ製、バッファロー製、が人気です。

  2. 設定する。
  3. 設定に問題がないかテストする。
  4. 本稼働させる。


なぜ2台なのか、なぜ2TBなのか

この問題で困っておられる方は、基本的にPCに関してはあまり詳しくありません。

そしてそのほとんどの方が使用されているのがノートPCです。

HDD容量も少なく(最近はSSDが主流ですが)、作成されたデータ、撮影された写真、個人的に収集しておられる資料写真など、使用者の想像以上にPCの記憶容量を圧迫していたりします。(あるいはしていきます。このことで困っている方たちは基本的にどれくらいの容量が必要か自分ではまったくわからないため。)


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現時点(2016年9月)で容量と値段のバランスとして最適なのが2TBのHDDなのです。

もう少し高くても構わないという方は3TBもかなり安くなりました。

ただし、2台使います。

これは重要です。


PCもHDDもいつか必ず壊れます。

どれほど大切に取り扱っていようとも、必ず壊れます!(断言)

だいたいの目安としては「3~5年で壊れる」と覚えておかれるといいと思います。


その時にデータを消失させないために2台に同じデータを保存するのです。

どちらか片方のHDDが壊れたら、抜いて、新しく買ったHDDを入れて、また同じように2台で同じデータを保存し続けるのです。


2台が同時に壊れる可能性はない!とは言いませんが、それよりは人的ミスで消失させてしまう可能性の方が高いです。


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気をつけなければならないのは、ミラーリングバックアップを設定して開始し始める時です。

壊れたHDDを抜いて入れ換える時に起こりがちです。


バックアップ設定をした後は「必ずその設定に問題がないかどうかテストをしてから」本稼働というステップを踏んで下さい。

2台体制でリスクが一番高いのは人的ミス(設定ミス)によるデータの消失です。



※HDDは「ハードディスクドライブ」と読みます。(会話の中で何回も出てくる場合はハードディスクと短く言う場合もあります。)


※SSDは「エスエスディー」です。これは、Solid State Drive の短縮形なので、これ以上短い呼び方はありません。HDDに比べるとデータの読み書き速度は圧倒的に早いですが、容量単価は高いので、データ保存にはHDDを使うのが一般的です。最近はメインドライブに小容量のSSDを使い、マイドキュメントなどのデータ保存ドライブにはHDDを使うメーカー製PCも増えました。


どうしても静かなものが欲しい場合

HDDは常に回転しているので、静かな環境では音が気になるという場合もあるかと思います。

その場合、HDDではなく、SSDを使えば静かです。


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ただしSSDはHDDよりも容量単価が高いです。

2016年9月現在、240GBで6千円くらい、480GBで1万2千円くらい、1TBで3万円くらいです。


容量減らしてでも、静かにしたい。


高くてもいいから、静かな方がいい。


という場合は、HDDではなく、2ベイRAIDケースにSSDを2台入れて使うといいです。

SSD(2.5インチサイズ)にゲタ(変換ブラケット)を履かせて3.5インチ用のRAIDケースで使う方法と、2.5インチ用の小型の2ベイRAIDケースも(少し高価で冷却ファン無しですが)ありますので、どちらかの方法でSSDで2ベイRAIDを組めばまったくの無音になります。


SSDはHDDとはそもそも基本原理がまったく違うので、中で物理的に動いているものは何もないので静かなのです。


2018年8月25日追記

最近ではSSDと言っても2.5インチSATA接続だけでなく、mSATAやM.2規格の薄型SSDも多くなり、ノートPCの小型化、薄型化に貢献していますが、やはり単価は高めです。

これらのSSDに対応したケースもいくつか販売されています。

新しいコネクタ規格のUSB3.1 Type-C(通信速度が速く、供給電力も多い)と組み合わされたケースもあります。

USB3.1 Type-Cを使おうと思うならPC側にもこの規格のコネクタがないと使えませんが、インターフェイスカードを追加すればその速度を有効に利用することも可能です。

変換コネクタなら速度は制限されますが、安く使うことは可能です。


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