Adventurer4 ベッドレベリング調整しました
3Dプリンター フラッシュフォージ アドベンチャー4
2種類のベッドレベリング調整を行いました。
が、1番目は不要でした。結局元に戻しました。
2番目のは、 Adventurer3X に(2020年8月に)実施したのと、ほとんど似たようなことです。
1.ハード的なベッドレベリング調整
この動画に基づいて、作業を実施ました。
工具類は手元に全て揃っていたので、新たに何か購入する必要も無くすぐに実施できました。
もちろん最初にノギスで「どの程度高さの差があるか」を確認しました。
ノギスで計測したところ「約0.3mm」の差がありました。
アナログノギスなので微妙ですが。
「ねじ棒(リードスクリュー)のネジピッチはいくつだろう?」
「動画では1回転約3mmと言っていたが、ネジピッチゲージ持ってるし、実際に自分の物で測って確認してみよう」
「1.6mmピッチだなあ」
「3mmピッチじゃないんだ?」
「1回転で1.6mm高さが変化する?」
「もし二重螺旋のスクリューなら3.2mmになるのか。」
「ネジが4つなので、最小調整値は、」
「高さ0.4mmか。」
「もし二重螺旋だったら0.8mmも変わることになるのか。」
「んー?これ0.4mmくらい差が無いと、やっても意味が無いような?」
「二重螺旋だったら更に0.8mmくらい差が無いと。」
「とりあえずやってみよう」
ということでやってみたんですが、結局元の状態よりも差が開いてしまったので、元に戻しました。
つまり二重螺旋のリードスクリューの可能性が高い?
「わからん、とりあえず現物は目の前にあるんだし、調べる方法は無いものか?」
箱の中に頭を突っ込んでリードスクリューをよく見てみましたが、見ただけではわかりません。
「糸を巻いてみたらどうなん?」
「他に思いつかんしなあ」
ということで実際に糸を巻いて確認してみました。
「4重螺旋かよ!」
1回転6.4mm、4分の1回転(45度)で1.6mmということか。
「この方法はよほど大きく狂ってないと意味が無いような?」
「しかしこのリードスクリューは何度も正負回転を繰り返すんだし、ホームポジションボタンを押したら、上部の上限リミッターに当たって揃ってしまうんじゃないの?」
「上部のリミッターが左右両方に付いていて、左右が揃うまで動くようになってるならそうなるだろうけど、片方だけにしかなかったらそうはならんわけだし。」
「XYZプリンティングのダヴィンチJr.1.0w はそういう機構になってた記憶があるんだが、メーカーも違うしなあ。」
再び箱の中に頭を突っ込んで上部の方を確認してみましたが、よくわからず。
ホームポジションボタンを押して移動させてみてもやはりわからず。
「とりあえず今回のこの方法は自分のAdventurer4 には適してないな。」
という結論になりました。
2.アナログ的なベッドレベリング調整
2020年5月に購入した Adventurer3X に施したベッドレベリング調整とほぼ同じことを実施しました。
正直な感想、「2年近くも経って、せっかく新しい機種を購入したのにまだこんなアナログな手法でベッドレベリングをしなければならないなんて」と、残念な気持ちです。
Adventurer3X のベッドレベリング調整を施した時のツイート
完璧には貼れなかったけど実用上問題ないレベルに貼れたのでレベリング調整した。左手前が開始点でそこだけ甘い。
— でん⚡きかいでん(3Dモデリング) (@denkikaiden) August 25, 2020
■使用してみた感想(まだPLAのみ):ノリは不要。造形物はキッチリ吸着するのに簡単に剥がせる。数回以上レベリング調整で造形したけどまったく問題ないので数十回以上余裕で使えそう。 pic.twitter.com/lchs70sAyp
上記は2020年8月25日のツイートで、 Adventurer3X の画像です。
このツイートの画像のプラットフォームの両サイド、手前側に細長く貼ってあるのがそれです。
Adventurer3X の場合はプラットフォームが引っ掛けて押さえつけてあるので、「この両サイドの押さえ部分に何かを挟み込んで部分的に下げる」という手法を実施しました。
Adventurer4 の場合は?
が、Adventurer4 の場合は磁石でくっついているので、ベースとプラットフォームの間に何かを入れれば調整できます。
耐熱温度は100度以上は欲しいところ。
手持ちで使えそうなのはマスキングテープだったので、とりあえずやってみることにしました。
この黄色いのは3Mのマスキングテープ、調べてみると120度までは大丈夫だとのこと。充分でしょう。
【追記:2022年02月18日】
※私は基本的にPLAしか使わないのでベッドの温度も最高60度までしか上げませんが、ABSなどを使われる方は最高110度まで上げることがあるかもしれませんので、そういう方の場合はマスキングテープでは無く、使用可能温度の高い耐熱テープを使用されると安全です。
※プラットフォーム板を外して曲げて出力完了品を取り外す場合には、この手法は適さないかもしれません。私の場合は金属のヘラ(研いである)を使って少しの隙間を作り、そこから少しずつ差し込んではがし取ります。プラットフォーム板を取り外しませんので、「裏面テープ貼り付けベッドレベリング微調整方法」でも今のところ特に問題はありません。が、何度も板を曲げることによって貼り付けたテープの一部が(もしかしたら)浮き上がってきてボコつくようになるかもしれないということが想像できます。もしそうなると高さが変わる、ということは言うまでもありません。きれいに貼ってあればなかなかそうはならないとは思いますが、その可能性があるということだけは書いておきます。
ダヴィンチJr.1.0w(XYZprinting)を使用していた頃や、Adventurer3X の使い始めの頃は、和紙基材のマスキングテープ(3M マスキングテープ 343 50mm 薄緑色)をプラットフォームシートの代わりに使っていましたので、耐熱性に優れていることは知っていました。
一番分厚い部分で4枚貼ったかな。
最初は2枚貼り、Adventurer4 へセットして9点レベリングで高さチェック。
全然足りなかったので複数枚貼ってまたチェック。
それでも足りなかったので複数枚貼ってチェック。
を繰り返しました。
このマスキングテープ、商品説明では厚さ0.08mmと書かれていますね。
なるほど、貼った枚数と、左右のレベリング高さ差数と合ってます。
プラットフォーム板裏にマスキングテープを貼り付けた後、テスト出力した写真です。
幅20mm×20mm、厚さ0.4mm、正方形9枚。
1層目0.2mm、2層目0.2mm、の合計2レイヤーです。
きれいに出力できるようになりました。
Adventurer4 用ベッドレベリング確認用STLファイル
BOOTHにて無料配布しています。
20mmx20mmx0.4mmx9枚(W220mxD200mm)
tenkey123 (@tenkey1233)さんが、Adventurer4 にすでに実施されていました。
Adventurer4のベッドクリアランスがおかしい問題。色々やってみた結果がこれ。右手前も左奥も同じ様な感じで出力されてると思う、いやー苦労した。
— tenkey123 (@tenkey1233) February 11, 2022
解決策は2枚目、総厚み0.08のアルミテープを貼っただけ。やっぱりこのプリンターはベッドが歪んでると思う。 pic.twitter.com/2jRft07VU1
どうやら現状、現時点(2022年02月17日)では、この方法が最良策のようです。
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