1層目は必ず見ておくべし!
3Dプリンター、すぐには動きません。
ベッドとノズルが指定された温度になるまでは動きません。
室内温度が低いとホントに遅い。
3Dプリンターがすごく冷たくなってるから。
でもね、
1層目だけは見ときましょう!
必ず!
失敗する時はほとんどの場合、1層目でわかります。
これに気付けないと、失敗が続きます。
フィラメントと電気代とあなたの人生の大切な時間が無駄になります。
1層目を必ず見ておけば、失敗の回数を大幅に減らせます。
失敗の兆候
この写真を見てどう思いますか?
これは1層目で止めた0.2mm厚の出力物です。
私はラフトを使いません。
必要性を感じないし、好きではないので。
でもラフトに似てますよね。
でもこれはラフトではありません。
1層目です。
これは、
ノズルが0.3mmほど適正高より高い状態
で出力したからです。
ベッドレベリングが正しくない状態を示しています。
これに気付けないと失敗します。
もっとひどい場合は出てきたフィラメントが、ベッドに付かずにノズルにくっついてサンタのヒゲみたいになることもあります。
そうなると、ノズルやファンダクトや、運が悪いとベルトや軸まで壊れてしまいます。
そういう物です。
そういう機械なんです。
メーカーが作ったものだから大丈夫でしょ。
まだ新品だから大丈夫でしょ。
10万円もしたんだからちゃんとしてるでしょ。
ないです。
信用するべきではないです。
こういう状態
これもそうですね。
ノズルの高さが高いです。
出てきたフィラメント同士がくっついてない。
これだと高さが増えてくるとベッドから簡単にはがれやすいです。
逆にノズルが低いとどうなるか?
まずほとんどフィラメントが出てきません。
出てきてもすごく薄かったりします。
そしてフィラメント送り用のステッピングモーター(エクストルーダー)からコンコンという音が出続けます。
そのまま続けているとどうなるか。
真鍮ノズルで、ベッドがガラス製だと、ノズルが削れてベッドに跡が付きます。
Anycubic Mega-sなどがそうなります。
ノズルの交換が必要になるかもしれません。
ステンレスノズルで、ベッドが樹脂系のシートだと、シートが削れて凹みます。
Adventurerシリーズがそうです。
シートの交換が必要になるかもしれません。
とにかく悪い結果になります。
場合によっては壊れたり、火事になったりします。ノズルは高温ですからね。
怖いものです。
危険な物です。
そういう認識は持っておくべきです。
ノズル高が適正だと
こうなります。
これも1層目で止めたものです。
フィラメント同士がくっついてます。
隙間がありません。
これが適正値です。
1層目は必ず見ておくべし!
機械だから完璧、ではありません。
高価だったから安心、ではありません。
自分が信用しているメーカーの商品だから大丈夫、ではありません。
盲目の信用は大きな事故に繋がります。
1層目に兆候が出ます。
これを見逃さないようにして下さい。
自分自身がつい忘れていて、間違ったことをしていることもあります。
そういった状態や兆候を見逃さないようにして下さい。
安全第一です。
時間を無駄にしないように。
お金を無駄にしないように。
悲惨なトラブルにならないように。
1層目が終わるまではちゃんと見ておきましょう。
あ、ダメだなと思ったら中止です。
どこかが不調です。
それをちゃんと修正してからにしましょう。
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