現時点でのFlashPrint5(Adventurer4 )の設定値を画像で残しておきます。
使い慣れてきた現在の FlashPrint5 の Adventurer4 の設定値を、画像で残しておきます。
※この設定値は、「eSun PLA+ フィラメント」を、
レイヤー厚0.2mmで積層する時に、私が現時点(2022年08月06日)で使っている設定値です。
追記:
私のAdventurer4 には、2点変更があります。
- ビルドプレート(プラットフォーム)の裏にマスキングテープを何枚も貼ってあります。
【このブログの記事:Adventurer4 の場合は?】 - ビルドプレート(プラットフォーム)シートをはがして、別製品を貼り付けてあります。
【このブログの記事:3M(スリーエム)のプラットフォームシートに貼り替えて、ノズル高さ調整をした時の写真】 - 上記2点の変更を施した理由。
【このブログの記事:Adventurer4 の欠点と対策】
以下の違いで同設定値でもうまくいかないことも大いに有り得ます。
- 「使用フィラメント」(フィラメントの状態も含む)
- 「ベッドレベリング調整具合」
- 「プラットフォームシートの種類」
- 「室内温度湿度その他の環境も含む」
自分で色々試して理解を深めた方が逆に早道かなあと思ったりもしますが、最初は同じ設定にしてみてそこから様子を見て自分なりに考えて変更していくというのも有りだと思います。(私も初期の頃はそうしてました)
プリンター
- フィラメントに記載されている温度範囲で使用しています。
- 冬場は上限温度、夏場は様子を見て下げる、こともあります。
- 夏場はベッドの温度を 0(ゼロ)度にする場合もあります。樹脂垂れが起こる場合は特に。
一般的な
- 【積層ピッチ】 小さい物を作る時は0.15mmにしてます。
- 【モデル一層目の厚み】 定着率を上げるために積層ピッチより0.5mm多めにしています。
- 【スピード】 少し上げてますね。
外枠
- 【シェル・カウント】 「3」にしてることが多いですが、強度が欲しい時は「5」にしています。
- 【重複周囲】 初期値は「15%」だったような気がします。強度が欲しい時は「40% や 50%」にすることもあります。
- 【スピード】 こちらもやや上げてますね。
- 【印刷開始地点】 シーム(縫い目、つなぎ目)をどこにどうしたいか、によって変えることもあります。
モデル内の充填率
- 【上面・下面積層数】 「積層ピッチ」(レイヤー厚)によって厚みが変わってくるので、「上面と下面の厚が何mmになるか、何mmにしたいか」で変更しています。
- 【充填率】 プレビューを見つつ、強度が欲しい場合は多く、強度がなくてもいいから早く仕上げたい場合は少なくしています。
- 【重複周囲】 基本的に25%にしてますが、強度が欲しい時は上げています。
- 【充填をコンバイン】 ほとんど使いませんが、プレビューを見て大幅に早く仕上げられる時はたまに使います。
- 【充填の組み合わせ】 積層強度が重要な場合は使っています。(ダンベル荷重分散転がり防止受けを作る時など)
サポート材
- 私は「ライン形」しか使いませんね。
- 【ベッドとの隙間】 0.00mmに変更しています。
- サポート材が下に付く水平面は今の所私の場合、どうやっても荒れますねえ。なんとかきれいにできないものかと今も悩んでます。斜面だときれいなんですけどねえ。
ラフト
- 【ラフト】 使わないので常に「いいえ」で、設定値も変更してないと思います。
追加
- 【プレ押し出し】 ほぼ常に使ってます。変更して少し長めに150mm出すようにしています。
- 【壁】 今の所使う必要性を感じたことがないです。
- 【枠】(ブリム) 画像では「いいえ」になってますが、小物や接地面積が少ない場合は必ず「はい」にして使っています。
「マージン」はいつも10mmです。
スピードも40mm/s に上げています。
冷却
- 【冷却ファン】 ノズルの直下に向けて吹いてます。出たばかりのフィラメントを冷やすためです。第一レイヤー時にはOFFにして、第二レイヤーからはONになるように「オン(最初のレイヤーが印刷された後)」にしています。
- 【バッグファン、バックファン】(まだ誤字のままですね) 箱の排気ファンのことです。画像では「起動しない」になってますが、夏場はON、冬場はOFFでいいと思います。
- 夏場は温度が高いために樹脂垂れが起こりやすいです。特に大物の場合。垂直面を見るとラインが下に垂れたように曲がっている場合があります。そういう場合は「バッグファン」をONにすると改善される場合があります。それでも改善されない場合は「前面のフタを開放状態にする」それでも改善されない場合は「扇風機で風を送る」などすると大幅に改善される場合があります。
- 冬場は逆に室温やフィラメントの温度が低いため「バッグファン」をONにしていると「ベッドからのはがれ」「大きな反り」が起こったりします。のでOFFにしておくと良いと思います。私は冬場はOFFにしています。
高度な
- 【押出率】 微妙に変更していますが、最初は変更せずに「ベッドレベリング調整」のコツをつかみ、「自分定番フィラメント」が決まってからにした方がいいかもしれません。
- 【パス】 変更していますが、あまり気にしなくてもいいかもしれません。
その他
- 【容量を調整する】 これはけっこう使えますね。凹凸形状ではめ込みしたい場合、eSunPLA+ の場合「外部補償-0.3mm」「内部補償+0.3mm」で大抵きれいにハマります。画像では0.25mmにしてますが、この時ははめ込み形状を作ってなかったので。
- フィラメントがMODERAの場合だと0.25mmでもハマりましたね。
内部補償、外部補償
- ノズルから押し出された直後のフィラメントは膨張し、冷えてくると収縮します。フィラメントのメーカーや種類や温度変化の早さによって膨張収縮率が違います。
- 【内部補償】 内側の大きさをわずかに大きめ(あるいは小さめ)に設定しておくことで、出力品の内径がジャストフィットなサイズになるようにするための設定項目。
- 【外部補償】 外側の大きさをわずかに小さめ(あるいは大きめ)に設定しておくことで、出力品の外径がジャストフィットなサイズになるようにするための設定項目。
- フィラメントの種類、状態、室温、フィラメントの温度、押出率、などの条件によっても微妙に違うので、使用3Dプリンターで実際に出力テストをして確認するのがベスト。
凹凸はめ込み形状テスト
追記:
私は実際に角柱と円柱を作って「内部補償、外部補償」のテストを何回かしました。
角柱と円柱では差が出るかも知れないと思って2種類用意しました。
フィラメントのメーカーや種類や状態、3Dプリンターの設定や個体差や使用環境(温度湿度)などによっても結果が違うことがありますので、ぜひ御自分の3Dプリンターで試してみて下さい。
【内部補償】プラス0.3mm 【外部補償】マイナス0.3mm で大抵のPLAフィラメントはうまくはまると思います。
MODERA(PLAフィラメント)で試した時はそれぞれ0.25mmでもはまりました。
設定の新規保存
追記:
フィラメントを何種類か使っていたり、積層レイヤー厚によっても設定を使い分ける場合、「新規保存」で設定を保存して、わかりやすい名前を付けて、設定をうまく使い分けるというのも1つの方法だと思います。
私の場合はそうやってかなり増えてしまいました。
アップデート時、自分のカスタム設定、消えた?
FlashPrint5がアップデートされると自分のカスタム設定がどこへ行ったのかわからなくなりがちですが、
【樹脂の種類】 → 【[カスタム素材]】
を選ぶとちゃんと自分が作った設定一覧が表示されますので、アップデートしても大丈夫です。
何か質問などがありましたら、お気軽にコメント欄、Twitter、質問箱などへどうぞ。
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